次期企業経理システムプロジェクトProject 01

企業経理システムの革新と、取引先を含めての
ビジネスプロセスの変革

※記事内容は取材当時のものです

◆企業経理システムとは

企業経理システムとは、すべてのJR東日本グループ会社が使用している経理システムのことです。このシステムから各グループ会社の必要な情報を集めることにより、連結決算へとつながります。グループ会社を会計データでつなぐ役割をもったシステムです。このシステムは、1999年に1代目が導入され、2022年4月に4代目の新しいシステムが稼働しました。

◆どのようなプロジェクトか

新しい企業経理システムを作りあげるにあたって、プロジェクトの目的は2つありました。
(1) 決算精度を維持しつつ、各制度やJR東日本グループ施策へ迅速かつ柔軟に対応できるシステムの構築をすることです。
(2) ITの活用による業務のシステム化と、業務改革の両輪によって、JR東日本グループの生産性向上に寄与することです。

なお、本プロジェクトはコロナ禍に直面したため、パートナー会社やグループ各社と原則オンラインに切り替えて進めました。その後も、オンラインやリアルの両面の良い点を活かしてプロジェクトを推進し、2022年4月に新しいシステムの稼働を実現しました。

◆コンサルティング・ノウハウやプロジェクト運営ナレッジの活用

本プロジェクトに当社が参加することになったのは、当社がJR東日本グループ会社の財務業務や業務改善コンサルティングを行っており、そのノウハウを企業経理システムの更新に活かすためです。

JR東日本グループには運輸業、卸売業、サービス業、不動産業といった様々な業種が存在し、その業種ごとに業務の流れも異なります。当社は実際にグループ会社の財務業務の経験とプロジェクトの運営ナレッジを活かし、JR東日本グループのプロジェクト運営に携わりました。

◆プロジェクトにおける当社の役割

本プロジェクトにおける当社の主な役割は、以下のとおりです。
(1) JR東日本グループが置かれている経営環境把握と、財務部門のあるべき姿の検討
(2) 財務部門のあるべき姿を踏まえて、業務フローの策定と新システムのスコープや要件の確定
(3) あるべき業務フローおよび新システム導入のグループ会社支援
(4) グループ会社の経営層から担当者まで、意識改革のための施策を実施
(5) 新システム移行に向けてのマネジメント(説明会や研修開催、広報活動、利害関係者との調整)

◆取引先を含めてのビジネスプロセスの変革

JR東日本グループは、グループ各社の関係部門や取引先を含めてのビジネスプロセスの変革を目指しています。この実現に向けて、グループ全社へ訪問(対面やオンライン)しました。グループ各社の担当者の皆さまとのコミュニケーションを通して、ご理解とご協力をいただいています。

◆新しい価値創出に向けて

JR東日本グループ全体として、新しく稼働する企業経理システムを最大限活用することで、JR東日本グループのバックヤードの生産性が向上することが見込まれます。この生産性向上で得られた原資を、新しい価値創出に向けた活動に充当し、競争力と経営体力を強化していくことがJR東日本グループとして大切です。

このような中で、当社では、会計や税務業務といった領域に限らず、経営の意思決定に役立つ財務データの提供、グループの海外事業拡大に伴う会計・税務業務の支援、M&Aに伴うアドバイスといった領域にも事業への展開を目指しています。

Message

プロジェクト参加社員の声

プロジェクトでは将来の新たな働き方をイメージしながら既存業務を堂々と変えられるところが魅力です!

JR東日本グループ全体の業務に携われることで全体最適を提案することの難しさと働き甲斐を感じています。

関連情報