次期立案会計ワークフロー・インボイス対応
プロジェクト
※記事内容は取材当時のものです
◆立案会計ワークフローとインボイス制度の略称
「立案会計ワークフロー」(以下、立案会計WFシステム)とは、JR東日本で使用している立案(稟議)機能と会計機能を持ち合わせたシステムのことです。会社の施策や個々の企画・立案は、このシステムで承認され、初めて実行することができます。JR東日本の多くの社員が使用している重要なシステムです。
また「インボイス制度」とは、複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の新たな方式で、2023年10月にスタートする予定の制度のことです。
◆立案会計WFシステムの更新とインボイス制度対応の支援
本プロジェクトは、現在の立案会計WFシステムを更新して2023年8月に稼働することと、JR東日本グループが「インボイス制度」に対応すべく支援することを目的としたプロジェクトです。
「立案会計WFシステムの更新」については、現在のシステムをベースとしつつ、JR東日本グループ経営ビジョン「変革2027」の実現や多様なワークスタイルへの対応に向け、働くシチュエーションにとらわれない機能の強化など、ユーザーのニーズにマッチしたシステム構築を、JR東日本、JR東日本グループのシステム開発会社、一般のコンサルティング会社及びシステム開発会社とともに目指しています。
「インボイス制度」の対応については、当社が保有している財務・税務の知見や経験を活かした支援を通じて、JR東日本グループがインボイス制度に対応することを、JR東日本グループ各社とともに目指しています。
◆ポストコロナにおける新しい働き方の実現のために
現在の立案会計WFシステムに会計機能が備わっていることから、JR東日本グループの財務業務の中核を担う当社がプロジェクトに参画しています。従来の発想や財務に特化した考え方にとらわれず、全体最適の視点で生産性の向上を実現していきます。
◆財務・税務の知見や経験を活かして課題解決を図る
立案会計WFシステム:新しい働き方への整合のほか現行システムが抱える課題を整理し解決を図る
インボイス制度対応:当社が保有している財務・税務の知見や経験を活かしてJR東日本グループのインボイス制度対応へ寄与する
(1)立案会計WFシステム更新を通じた「新しい働き方」への整合の検討・提案
(2)DX推進の検討・提案
(3)関係法令への対応の検討・提案
(4)現在の立案会計WFシステムの課題抽出と対応策の検討・提案
(5)検討した各種提案の展開と実行
(6)次期立案会計WFシステムの安定稼働へ向けた取組み(教育・運用体制整備、情報発信など)
(7)インボイス制度のJR東日本グループ内への情報発信
(8)インボイス制度への対応の検討・提案・進捗管理
◆制度改正対応により企業統治を下支えしながら働き方改革を推進
立案会計WFシステムはJR東日本の多くの社員が使用しているシステムです。立案会計WFシステムの更新を通じて、ユーザーの声や要望をしっかりと受け止め、組織の縦横の枠を超えた横断的な働き方への対応や、内外システムとの連携で立案の起案から経費の支払いまで一貫してペーパーレス化を行い、業務の生産性を高め、企業価値向上に貢献します。
また、インボイス制度への対応を通じて、企業統治を下支えすることで、JR東日本グループの企業価値向上に貢献します。